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集会アピール
防衛省は5月24日、米軍が2年に1度太平洋地域で実施する大規模演習「バリアント・シールド」に自衛隊が初めて参加することを発表した。
これは、現在台湾周辺で活動が活発化する中国をけん制するための合同演習であり、日本周辺で有事が起きた際の日米の即応体制を強化する狙いにある。
2001年に当時のアーミテージ米国国務副長官から小泉首相が「ショーフラッグ」戦闘現場で日の丸を見せろと問い詰められ「戦争のできる国」へ変貌するきっかけを作り、今まさに大規模演習への参加は、台湾防衛にかこつけアメリカが日本を戦争への加担に誘導しているとしか思えない。
そのため、岸田内閣は今年度防衛予算を約7兆円計上し、そのうち「継戦能力」の強化のため、現在全国14か所1400棟ある弾薬庫にさらに130棟を新設する予算222億円を計上している。
県内では大湊海上自衛隊敷地内に建設されている大型弾薬庫がそれである。
この弾薬庫こそが攻撃側の最大の標的であり、近隣住民が巻き込まれる危険は増大する。
今回の大規模演習には1万人規模の実働演習であり、自衛隊からも約4千人が参加する。
そして、米軍からその一部訓練を日本で行いたいとの申し出もあり国内9都道府県が会場となり、東北では青森県の海上自衛隊八戸航空基地と航空自衛隊松島基地が対象となり、初めて自衛隊基地を米軍戦闘機が訓練に使用するという。
これによって騒音公害や事故など周辺住民の安全が脅かされる。
この日米戦闘機の訓練は6月10日から18日まで予定されている。
まさに、日本の自衛隊が米軍の一部に組み入れられ、戦争に巻き込まれる恐れは増大している。
日本は「専守防衛」と「世界の恒久平和」を基調とする憲法を持っている。
それが、戦争を前庭とした今大規模訓練に参加することは、近隣諸国に過度の緊張をもたらし、過去の過ちを繰り返しかねない状況に陥ることになる。
岸田首相は、戦争になれば国民がどれほど苦しむのか思い描くことができないのか。
アメリカの気に入られることしか考えていないのか、非常に怒りを感じるものである。
私たちは、自衛隊の防衛能力増強はもとより、戦争に巻き込まれかねない大規模演習への参加は絶対に反対するものであり、我が国はあくまでも平和を追求するべきであることを求める。
2024年6月5日
自衛隊の「米軍バリアント・シールド」への
参加中止を求める緊急集会 参加者一同